2009/07/11

worldcommunitygridについて

しばらく前から、このblogの左側メニューの下に"World Community Grid" (WCG) [www.worldcommunitygrid.org] のウィジェットを貼り付けています。

これはPCグリッドを構築して人類全体に影響を与える研究目的に特化したもので、「人類に貢献するプロジェクトに取り組むため」という崇高な目標を掲げています。

崇高だから参加している理由ではありませんが、自分のPCリソースで核開発をやられても困るし、まぁ参加した経緯もあって信頼できそうという理由で続けています。

グリッドの成果とは…

英語のレポートを斜め読みする限りは既に完了したプロジェクトの成果は地味なりにもそれなりにあって、現在アクティブなプロジェクトでは星の数ほどある候補の中からいくつかの候補を抽出するのに役だったりしているようです。ただ時々ツッコまれるところですが、似非科学か新興宗教の現世での効用のように万人に受け入れられるようなシンプルで判り易い「これができました」という宣伝文句になる成果はなさそうです。

実際のところ研究をブーストするために使うのであれば、感謝こそされても直接的な成果はないのが普通でしょう。 また、薬の開発であれば本物の実験というPCグリッドでは解決できない事の他にも、ゴールまでに様々な問題があると思います。つまり様々な貢献によって最終的な成果が作られるのであって、 PCグリッドだけで具体的な成果が上がるような事はなくても不思議ではないと考えています。

もちろん問題の解決にPCグリッドを使うのが不適だったという事もあると思いますが、 レポートにはそれぞれのプロジェクトから感謝の言葉が寄せられていて、それがグリッドを使う使用料のような社交辞令であったとしても、世の中が前に進むために何かしら役に立っているのだろうと思えます。

どうせ無駄になるCPUの処理能力を分けているだけですから、取り組んだ結果が無駄だったと分かる事でも良いのかなぐらいに考えています。

本末転倒…電気の無駄?

まぁコア全部を100%で動かしたりすると最近のCPUが持つ回路の一部やコア全体を落として省電力を実現する機能が役に立ちませんから、むしろ電気の無駄になる可能性は否定できません。 普段の使い方に合わせてオプションを使ってCPUの割り当て数を減らしたり、PCを使っていない時のみ有効にすると良いでしょう。

いまでこそデスクトップやらノートPCやらに入れていますが、 最初はグリッドというと電気の無駄使いというイメージもあって最初は避けていました。 専用クライアントがまだあった頃、会社でPCにインストールする事が推奨されましたが、バックグランドでアプリを動かしたりしていて非力なノートPCが重くなるのが嫌だったという事もありました。

その後PCのスペックが上がって会社からの圧力も高まり、嫌々スクリーンセーバーとして動かしていましたが、BOINCベースのクライアントに移行してからは、割り当てるCPU時間やら自分の都合に合わせてカスタマイズの幅が広がり便利になっています。

最初は半ば強制されたとはいえ、いまさら何のために動かすか、というと難しいですね。 どうせ無駄になるなら役に立たせよう、ぐらいの自己満足でしょうか。

いままでのチームは離脱して、チームを作ってみました

そうそうWebサイトには個人別の成績とチーム別の成績が載っています。 使い始めてしばらく経った2006年に当時いた会社のチームに所属したのですが、 さすがにもう関係ないので適当そうなものを探したのですが残念ながらみつけられませんでした。

"Team ギター弾き"みたいな趣味な集りの方がプロジェクトのイメージにも会いそうに思えて、地域名をチーム名にするのはクローズドなイメージかなとも思ったのですが、とりあえず"Team Aizu"を作ってみました。 誰のものというものでもないので気が向けば参加してみてください。

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