2007/10/31

過去のtranscriptを読んでみて
- Reference: http://cisx1.uma.maine.edu/~wbackman/bsdtalk/bsdtalk115.txt

いろいろなニュースやblogサイトで知りましたが、その中のリンクから過去のBSDTalkからテキストに起されたものへ誘導されたので読んでみました。

APNICの観点からみてIPv4が2,3年で枯渇する話しやIPv6仕様書のバグについての記述なんかが書いてあって勉強になりました。
googleとか使ってみると、2003年にCNETでも米国は2^32中の70%を持っているから、枯渇が問題にならないだろうとか、まぁ随分前から言われていたんですね。

細かくサブネットに分割すれば管理上、機器の接続に直接使えないアドレスが増える事ぐらいは昔とった杵柄とかいうやつで理解していたつもりですが、またまたCNETによるとCiscoのエンジニアが実際に接続可能な機器は2億5千万台と見積っているようです…。
googleでみつかるだけで、いろいろありますね。

しばらく前にIPv6への移行についてのWebページを読んで、IPv4+NATでいいじゃないかという意見をみましたが、確かに自分の周りだけみればNATでいいのですが、いろいろな立場な人々の意見を読んでみるとIPv6への移行は必要なんだなと思います。

知る人は知っている状況を、少なくとも私は認識していませんでしたが、IPv6の普及というのは国策として進めるとかという事とは関係なしに、相当に困難で最後の最後にはみんなから感謝されると思うけれど、そこまでの道程は険しいものなのかなと感じました。

2007/10/29

王立宇宙軍をUSENでみてBlu-ray版を買う

坂本龍一の曲から知っていたので、オネアミスの翼が通り名だと思っていたら、アニメ夜話曰く王立宇宙軍が意図した名前だったらしい。Wikipediaにも現在は正式名称になっていると書かれています。
昔にボーっと見た記憶が微かにあったので、見返したくなってShowTimeの有料放送でみてみたけれど、いやぁマニアうけする売れなさそうなテーマだなぁと思いました。 でも個人的にはすごーく好きで、できればもっと深く掘り下げて欲しかったなって思いました。

掘り下げるのに小説なら文字を足すけれど、映画の場合は音(セリフ)ではなく描写で表現することになるから、この時間ではとてもじゃないけれど足りないんですよね、きっと。 もっともっと描いて欲かったなと思います。
PS3と同時にBlu-ray版を書いました。でもDVDとの抱き合せ販売はどうかと思うんですよね。

2007/10/21

Ubuntu 7.10 へのアップグレードとXen 3.1

Ubuntu 7.10がリリースされたので、7.04からアップグレードしてみました。 だいたい流れは次のようになります。

  1. Gnomeデスクトップからアップデートマネージャーを選択し7.10は選択せず最新にする
  2. 再起動後、再びアップデートマネージャーから7.10を選択し進める
  3. Removalなパケージは消去せずに、とりあえず完了後、再起動する
ここで進めて、Ubuntu 7.10になっています。 以前から使っているXenの仮想マシンを起動してみますが、vif周りのエラーで起動しませんでした。
$ sudo xm create -c /etc/xen/xen01.cfg
Error: Device 0 (vif) could not be ...

vif関連のモジュールや設定は7.04->7.10のアップグレードで消えたわけではなかったのですが、パッケージを確認している途中で、Ubuntu 7.10用にはXen 3.1のパッケージが準備されているようでしたが、"dpkg -l"でみると、システムに登録されているものはXen 3.0のもののままだった事がわかりました。

そこで次のように対応します。

  1. $ sudo apt-get install xen-hypervisor-3.1 libxen3.1
  2. $ sudo apt-get autoremove
  3. $ sudo apt-get install libxen3.1-dev xen-utils-3.1 python-xen-3.1 xen-ioemu-3.1 libc6-xen
前半のステップで、xen3.0関連のモジュールを削除し、最後のステップで関連するモジュールを追加します。いきなり"apt-get autoremove"で削除できそうだけれど、確認していません。

ただここで、xen-utils-3.1 と xen-ioemu-3.1 については次のようなメッセージが"apt-get"の際に表示されて正常に導入できません。

Setting up xen-utils-3.1 (3.1.0-0ubuntu18) ...
.........invoke-rc.d: initscript xend, action "start" failed.
xmは導入されているので、仮想マシンを起動してみます。
$ sudo xm create -c /etc/xen/xen01.cfg
Error: Unable to connect to xend: Connection refused. Is xend running?
xendは導入したばかりなので、システムを再起動します。

再起動後は

$ sudo xm create -c /etc/xen/xen01.cfg
が動きますが、その前に先ほど失敗したモジュールを導入しておきます。
  1. $ sudo apt-get install xen-utils-3.1 xen-ioemu-3.1
ここまでで、Ubuntu 7.10 で以前作成した仮想マシンが稼働しました。 とりあえず今のところ問題なく動いています。

2007/10/20

立花さんの読書術本を読んでみる

立花隆さんの本をAmazonで探していて、目的の本のついでに買った「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」(タイトル長すぎ…)を読みました。

いろいろなジャンルの本の寸評があって、今度どれかを読んでみようかと思いながら読んでいくのは楽しいものです。
以前本屋さんでみつけたものの買わなかった本についてもわりと前向きに書かれていて、時間があれば読んでみようかなと思いました。

ここまででも十分だけれど、前後にある序章と、懐しい『「捨てる!」技術』についての長めの章を読んで、買ってよかったなぁと思いました。
一部どうかなぁという部分もあったけれど、学生の頃に「〜技術」を読んで漠然と抱いた違和感 がみごとに書かれていて、すばらしかったです。

まぁ立花さんを持ち上げすぎな感じはしますが、ちゃんといろいろ考えている人が書いたものは自分と意見が合わない部分があったって、読む価値があるものになると思います。読み手としての技量が試されている気もしますが。

昔に書いたものを載せてみる

学生時代にWebに揚げていたものたちを、新しいサイトに載せてみました。
文章が「です、ます」調から「〜る、である」調の混在で恥しいけれど、このblogも同様に文体は、"意識せずに"その時に気分や内容によって変化しているところはあいかわらず。

それでも内容の一部はいま読んでも勉強になるというか、復習になるので、とりあえずこのままにしておこうと思います。

2007/10/13

28年前の事件のその後…

「追跡!28年前の『酒鬼薔薇』事件」のオビに魅かれて、奥野修司:「心にナイフをしのばせて」を読みました。この加害者が弁護士になっている事が同じくオビにあるけれど、加害者のその後を追ったわけではなくて、その被害者の家族を取材して、家族がどのように歩んできたのかを書いた本です。

著者もこの方法しかなかったといっているけれど、この本の構成は非常にユニークで、何かがよくまとまっているわけでもないけれど、読み終ってこういう方法しかなかった事がよくわかります。

これを読んでから、たまたまニコニコ動画で女子高生コンクリ殺人事件の加害者が出所した後のインタビューをみました。職を転々としたりして、結婚したもののあまりうまく行ってはいないようです。それでも悲惨な生活をしているようには見えず、更生しようとしている様が多少は感じられます。
更生とは何なのか、シンプルな疑問が生まれてなかなか良い回答がみつかりませんが。

どちらもいろんな意味で更生しているようです。弁護士の方は「ルールを守ればいいんでしょ(何しても)」という印象があるし、結婚した方は「がんばります…」といった感じだけれど。

少年法の精神は更生のチャンスを与えるという事で、それはすばらしいと思うけれど、国が責任をもって犯罪を犯した少年達のその後をトレースして比較研究して発表するべきだと思います。「更生のチャンスを」という人たちは、少年たちは「反省をする」ものだと信じているか、反省してくれるものと頼っているところがあるように思えて、本当に少年は更生したのか、更生とは何で、その目的に向うための施策が揃っているのか、実際のところよくわかっていないんじゃないかとさえ感じます。

この2つのストーリーを知った後では、現行制度の元では、真に必要な反省がなされたのかわからず、更生したといえるかどうかわからない事が問題だと感じました。

はたして心を壊してしまい、私達の社会が当然と考える、責任や反省を理解できない者を更生させるだけの能力が国の施設などにあるのでしょうか。私達が共通に持っていると信じている社会性を持っていない事を認めて、武士道でも宗教でも良いけれど、そういったベースを紹介する機会が必要なのだと思います。

何が価値観かはわからないし一つにはならないけれど、その一つとして新渡戸稲造の「武士道」かそれをベースにしたなにかを教科書にでもすればいいのかな。
いやいや一つの価値観で全体をまとめようとする事のおろかさは、いままでの歴史で散々証明されてきたのだから、選択肢を増やして様々なものを伝えて受け手が選択する事が重要でしょう。
いまの世の中は大学受験や就職に必要な知識が求められているようにみえて、教師も生徒も当然のようにそれらを与えて、吸収してという様が刹那的で寂しいですね

OracleがBEAを買収?

OracleがBEA社の買収を提案したらしい。記事によれば他の企業も買収レースに参加するだろうという事だった。
最近は必要な事業を育てるというよりは、買うという方向に進んでいるということらしい。ついでに競合する事業があれば潰せるから、それも計算には入っているんだろうけれど、やはり既存の自社にはない製品や技術が目的なんだろう。

経営的には正しくても、「必要なものは買う」という姿勢は技術的な観点では健全な競争状態にあるとはあまり思えない。基盤技術では重複した開発は無意味だと思うけれど、工学的にはいろいろな工夫が必要になるし、競争は必要だと思う。巨大化していった企業は将来の競争相手のいない領域で、便利かどうかわからないものを売ってるなんて事にはならないだろうか。

世の中って多様性によって維持されていると思うんですよね。
若い頃は同じような考え方をみんなすれば平和になるって思ったけれど、きっと硬直化して変化もない、おもしろみに欠けた社会になると思う。

基盤技術の重複開発は無駄だとは思うけれど、国策や技術者を育てるという意味では、そういったものを誰かに任せておくことのツケは後で払う事になると思う。