2009/01/17

Inspiron 640mのメモリを2GBx2と交換してみる

HDDに続いてメモリも交換しました。無事に3.2GBに搭載メモリが増えています。
マニュアルで合計2GBが上限とされているInspiron 640mにPATRIOTの2GB SO-DIMMモジュール(PSD22G6672S)を2つ載せてみます。

オンラインマニュアで簡単に外せそうに書いてあるヒンジカバーを外すのに30分も格闘してしまいました。難しかったのは、右側ヒンジ裏部分のツメが外れなかったところ。もし外そうとする方がいれば、ヒンジにあるLED表示部分を外して、そこからドライバで内側のツメを外す事をお勧めします。

ナゾなのはマニュアルには、「モジュール2枚、モジュールは2GBまでのものに対応、最大搭載可能メモリ2GB」となっているところ。
2GBモジュールが2枚なら4GBじゃない?って思ったんですが、32bit Vistaは認識できる論理メモリアドレスの幅が4GBまでのようだし、SP1が出るまで「システム」で表示される最大メモリを律儀にタスクマネージャーと同じ3.2GBぐらいで表示していたようなので、いろいろ混乱を防ぐために2GBを最大メモリとしたのかなぁ?、と思っています。

4GBメモリを搭載しても「3.2GB」と表示されたら「1GB近く誤魔化された?」と詐欺のように感じるかもしれないですから。でも3.2GBしかアクティブじゃないのに4GB搭載されていますっていう表示は、「ユーザーからは見えませんが、OS内部で有効活用しています」といった誤解を与えないかなぁ…。

確かに物理メモリを2GBから4GBに拡張して、実質1.2GBしか増えていないのはちょっと複雑な思いはありますが、自分の使い方からすると1.2GBでも増えた事はうれしいです。

注意点

このInspiron 640mはチップセットに945GMを使って、かろうじてAeroをサポートしています。4GBにするよりも2GB+1GBの3GBで良いと思うかもしれませんが、スピードがDualChannelでなくなるため半減し、Aeroは使えなくなるという指摘が某掲示板にありました。

元々Aeroは使っていませんでしたが、この機会に有効にしています。
ドライバは120MB前後をビデオメモリとして占有していて、動作はとても快適です。 AeroをOffにした方がシステム全体のメモリ使用量は抑えられると思いますが、動きについてはAeroを使った方が良いかもしれません。

2009/07/11追記
Aeroは遅くて使えないというほどではありませんが、 ひさしぶりにAeroをoffにした後は、キビキビと動いているように思います。 Vistaらしい雰囲気はなくなってしまうので好みでしょうか。

2009/01/16

「国民運動体」の設立について
- Reference: http://www.nasu-net.or.jp/~yoshimi/2009/090116kokumin.html

渡辺元行革大臣が「「国民運動体」の設立について」の中で、官僚支配からの脱却を中心に据えて支援を求めています。

将来の消費税率の引き上げも、直近の経済危機の解決に向けての行動も、官僚支配について議論しなければ進められるものではないのに、自民党も民主党も党全体としてはこの点について信頼する事ができません。

自民党は官僚との結びつきが強いですし、民主党は自治労を支援母体に持っています。

元派遣社員は25%という派遣村に国の施設を開放する時に、官僚は前例がない(空襲の時でさえ行なわれなかった事といったとか、何でそんな事を覚えているんだろう…)と反対したと報道されていました。
"派遣村"に対する対応として適切かどうかは関係なくて、何か判断する時に前例を常に気にすることで、時代の状況を背景に情報をぐるっと全部抱えた上で行なうべき、合理的な判断がぜんぜんできない体質である事を証明しています。
個人的には他に理由はあっただろうと。無ければ、なぜ反対するかな…。

この点にフォーカスした活動を行なうグループが生まれた事は、日本がまだ健全なところがあるという事を示していると思います。あまりにも小さくて、これからの活動を見守る必要があるグループですけれど。

2009/01/12

ALIX上のdebianをsubversionサーバーにする

最近は"subversion"から"Git"へ移行するプロジェクトが多いようですが、とりあえず個人で使う分には"subversion"も十分使えるのではないかと考えています。

今回はDNSサーバーにしているALIX上のdebian(etch)にsubversionサーバーを導入します。 通常はパスワード管理や不要なネットワークポートを開くのを避けてssh+svnで、サーバーを構築するのが望ましいと思いますが、今回は家の中なのでapacheにモジュールを適用してDAVアクセスが可能なサーバーを構築します。

モジュールの導入

debianを最新版にしてから、"websvn","libapache2-svn"を導入します。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get install libapache2-svn
kernelの更新が行なわれた場合には、一度再起動しておきましょう。
$ sudo /sbin/shutdown -r now

Apache DAVモジュールの設定

ここからは/var/lib/svn以下にリポジトリを作成する事にします。 apache2の設定ファイルは/etc/apache2以下に配置されます。
昔の設定マニュアルでは直接httpd.confを書き換えるような記述がありますが、debianのapache2では/etc/apache2/apache2.confがメインの設定ファイルとされています。 個々の設定は"/etc/apache2/sites-enabled"以下に小さなファイルに分割して配置されています。
自分以外の人がコンパイルをしたapacheでは、あらかじめ設定がどのようになっているか"<サーバーファイル> -V"で確認する事が必要です。

$ sudo /usr/sbin/apache2 -V
Server version: Apache/2.2.3
Server built:   Sep  6 2008 09:52:20
Server's Module Magic Number: 20051115:3
Server loaded:  APR 1.2.7, APR-Util 1.2.7
Compiled using: APR 1.2.7, APR-Util 1.2.7
Architecture:   32-bit
Server MPM:     Prefork
  threaded:     no
    forked:     yes (variable process count)
Server compiled with....
 -D APACHE_MPM_DIR="server/mpm/prefork"
 -D APR_HAS_SENDFILE
 -D APR_HAS_MMAP
 -D APR_HAVE_IPV6 (IPv4-mapped addresses enabled)
 -D APR_USE_SYSVSEM_SERIALIZE
 -D APR_USE_PTHREAD_SERIALIZE
 -D SINGLE_LISTEN_UNSERIALIZED_ACCEPT
 -D APR_HAS_OTHER_CHILD
 -D AP_HAVE_RELIABLE_PIPED_LOGS
 -D DYNAMIC_MODULE_LIMIT=128
 -D HTTPD_ROOT=""
 -D SUEXEC_BIN="/usr/lib/apache2/suexec"
 -D DEFAULT_PIDLOG="/var/run/apache2.pid"
 -D DEFAULT_SCOREBOARD="logs/apache_runtime_status"
 -D DEFAULT_LOCKFILE="/var/run/apache2/accept.lock"
 -D DEFAULT_ERRORLOG="logs/error_log"
 -D AP_TYPES_CONFIG_FILE="/etc/apache2/mime.types"
 -D SERVER_CONFIG_FILE="/etc/apache2/apache2.conf"

さてさてDAVの設定を行ないます。"/etc/apache2/mods-enabled/dav_svn.conf"を編集してコメントを外します。コメント行と空行を除いた設定ファイルの内容は以下のようになっています。

$ egrep -v '#|^$' /etc/apache2/mods-enabled/dav_svn.conf
<Location /svn>
  DAV svn
  SVNParentPath /var/lib/svn
  AuthType Basic
  AuthName "Subversion Repository"
  AuthUserFile /etc/apache2/dav_svn.passwd
  <LimitExcept GET PROPFIND OPTIONS REPORT>
    Require valid-user
  </LimitExcept>
</Location>
この中でAuthUserFileに指定しているファイルで、リポジトリにアクセスするためのIDとパスワードを管理する必要があります。
$ sudo touch /etc/apache2/dav_svn.passwd
$ sudo htpasswd /etc/apache2/dav_svn.passwd user_name
New password:
Re-type new password:
Adding password for user user_name
"user_name"にはユーザーIDを指定します。 パスワードを聞かれるのでsubversion用に普段とは違うパスワードを設定しましょう。 最後には忘れずにapache2を再起動します。
$ sudo /etc/init.d/apache2 restart
またパーミッションをdebian用に整えましょう。
$ sudo chown -R www-data:www-data /var/lib/svn
www-dataはapacheの実行ユーザー、グループですが、どのように設定するのが適切なのかは悩むところです。もしサーバーに直接ログインしてリポジトリを操作する場合があれば、リポジトリの所有者は誰でもよくて、グループのみに書き込み権限を与える事も考えられます。
$ sudo chgrp -R www-data /var/lib/svn
$ sudo chmod 3777 /var/lib/svn
$ sudo chmod -R ug+rwX,o+rX /var/lib/svn
この場合にはapacheが新規に作成するファイルがグループにも書き込み権限(g+w)を与える事が必要です。/etc/apache2/envvarsの最後に"umask 002"の1行を追加する必要があるでしょう。
$ echo "umask 002" | sudo tee -a /etc/apache2/envvars

細かい設定のポイント

使い方によって/etc/apache2/mods-enabled/dav_svn.confを設定するポイントがいくつかあります。

SVNPath or SVNParentPath

複数のプロジェクトを/var/lib/svn以下で管理したい場合には、SVNParentPathを使用します。
/var/lib/svn/repos01のようにサブディレクトリを作成し、その下にDBを構築します。具体的には以下のようにします。

$ svnadmin create /var/lib/svn/repos01
$ svnadmin create /var/lib/svn/repos02
この反面、直接"$ sudo svnadmin create /var/lib/svn"をする場合には、"SVNPath"を使用します。

subversionのサーバーとして使ってみる

設定が終りapacheをリスタートした後は、svnクライアントからhttpプロトコル経由でアクセスする事ができるようになります。 Windowsを使う場合はtortoisessvnを使いますが、今回はlinux上からsvnクライアントを普通に使ってみます。

ALIXのIPアドレスを"192.168.1.2"、リポジトリを"/var/lib/svn/repos01"とすると、URLは"http://192.168.1.2/svn/repos01"となります。

$ svn checkout http://192.168.1.2/svn/repos01
Checked out revision 0.
これでrepos01ディレクトリが作成されました。

どんなリポジトリがあるかWebブラウザから確認する

websvnというパッケージを導入してWebブラウザからリポジトリを閲覧する事ができるようにします。

$ sudo apt-get install websvn
導入の途中でSVNリポジトリの場所を入力するよう求められるので、とりあえず"/var/lib/svn"を2箇所で指定します。導入後はapacheをリスタートし、http://192.168.1.2/websvn/ でアクセスする事ができるようになります。

まとめ

svnサーバー自体はどのように使うかが問題でセットアップ自体はそれほど重要ではありません。むしろ使い方によって設定方法が変化してくるので、ちゃんとセットアップするための難易度は少し高いかもしれませんが、使ってみない事にはわからない事がたくさんあります。

最近はVMWare Playerなんかを使って、簡単にインスタンスを作る事ができるので自分なりにテストするプラットフォームを作る事も重要です。 ALIXならCFカードの内容をddで吸い出しておけば自由に追加する事ができるので、より便利でしょう。

コンピュータが普及しているのに、コンピュータを使いこなすための敷居が高いせいか、使い方に進歩がないように感じています。どんな事でもきっかけにして、遊びながらいろいろ試してみましょう。

2009/01/07

ニュースになるのは定額給付金の問題ばかり

いつの間にか経済効果という言葉が一人歩きしている定額給付金の問題ですが、どれくらい効果があるかの議論にはならず、元手の「2兆円」の規模感や「バラ撒き」の範囲が持つイメージだけで「効果がある」と国会答弁している様子がニュースになっています。

個人的にはこんな事で政局が混乱するぐらいなら、公務員制度の改革をベースにして、自民党と民主党から議員が出てきて一緒になって欲しいと思います。いまの自民党と民主党では、どちらにも政権を任せたいとは思いません。こんな選択肢しかないままに選挙をやられても争点が見えないんじゃないんでしょうか。

誰も効果がわからないのに定額給付金の善し悪しが争点になるとは思えませんし、これでは好きか嫌いかで感情的に国の将来を決めるようなものです。

定額給付金なんて止めて、元手を数倍~数十倍の効果に変えてみせて公務員や国会議員の頭の良いところをみせて欲しいですが、無理なんでしょうね。どういう理由か。

だんご三兄弟が売れた以外に地域振興券でどんな効果があったんでしょうか。まぁ公明党の支持母体の経済活動に還流するにしても今回は現金だから使い道をトレースする事は難しいでしょうね…。選挙資金にしてもそんなに大した額にはならないかな。

定額給付金も公共事業もバラ撒き的な性格は同じですが、地方の大手スーパーや家電量販店で使われてしまうと、本社のある大都市にお金が集まり、地元の経済には影響が弱くなってしまいます。
ゼネコンを通じて地元の建設会社にお金が落ちるのと大差ないかもしれませんが、経済の血液といわれるお金が回るための波及効果を考えると現金をそのまま配るというのは何とも効果の薄い対策ではないでしょうか。
100年に一度の事なのに、こんな時ぐらい必死に働く姿をみてみたいな…。