しばらく前にUbuntu 8.04 LTSとDebian lenny 5.0.4の組み合せでocfs2を使った時に、Ubuntu側のカーネルバージョンが低いためにocfs2のバージョンについて整合性が取れず、クラスタの作成に失敗してしまいました。
Ubuntu 10.04もRC版が公開されて、RAID、nvidia周りのバグも取れたようなので、デスクトップをバージョンアップし、ocfs2を試すことにしました。
おおまかな流れ
基本的な進め方は 前回の投稿::Ubuntu 8.04 LTSでDRBD+OCFS2を試してみるの通りです。
/dev/drbd0デバイスを作成し、mkfs.ocfs2でのファイルシステムの準備と、mount.ocfs2を使ったデバイスのマウントを行なっていきます。
OCFS2ファイルシステムの作成
ファイルシステムを作るだけなら、コマンドを一つ叩くだけです。
$ sudo /sbin/mkfs.ocfs2 /dev/drbd0
ただし、Ubuntu 10.04 RCからmkfs.ocfs2を行ない、Debian側でmountした時には次のようなメッセージが表示されエラーとなりました。
mount.ocfs2: Unsupported feature(s) found while opening device /dev/drbd0
このためmkfs.ocfs2は、Debian lenny側で行なっています。
/dev/drbd0デバイスのマウント
マウントでも当初はタイムアウトエラーとなってしまいました。 そのため /etc/default/o2cb ファイルの設定値を同じにすると、無事にマウントできるようになりました。 参考までに次のような設定にしています。
#
# This is a configuration file for automatic startup of the O2CB
# driver. It is generated by running 'dpkg-reconfigure ocfs2-tools'.
# Please use that method to modify this file.
#
# O2CB_ENABLED: 'true' means to load the driver on boot.
O2CB_ENABLED=true
# O2CB_BOOTCLUSTER: If not empty, the name of a cluster to start.
O2CB_BOOTCLUSTER=ocfs2
# O2CB_HEARTBEAT_THRESHOLD: Iterations before a node is considered dead.
O2CB_HEARTBEAT_THRESHOLD=61
# O2CB_IDLE_TIMEOUT_MS: Time in ms before a network connection is considered dead.
O2CB_IDLE_TIMEOUT_MS=30000
# O2CB_KEEPALIVE_DELAY_MS: Max. time in ms before a keepalive packet is sent.
O2CB_KEEPALIVE_DELAY_MS=2000
# O2CB_RECONNECT_DELAY_MS: Min. time in ms between connection attempts.
O2CB_RECONNECT_DELAY_MS=2000
やはり違うディストリビューションを使うと、問題は発生しますが、根本的な問題は解決されているので、無事に使う事ができました。
あまり負荷をかけるつもりはないので、しばらくはログファイルの転送に使うつもりです。
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