日本語localeでデスクトップ環境を使っている以上あたりまえですが、 ホームディレクトリに'文書'やら'音楽'やらのディレクトリが作成されています。
VMWare上に環境を作って気がついて、日本語名のディレクトリを英語名に変換してみました。
変更前
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$ cd ~/.config $ rm user-dirs.locale $ env LANG=en_US xdg-user-dirs-gtk-update
user-dirs.localeを削除すると、ログイン時にlocaleに合わせて英語名から日本語名への変換などをするか二度と聞いてこなくなります。 あとからやっぱり日本語に戻したいという場合には、$ env LANG=ja_JP xdg-user-dirs-gtk-updateとするか、$ echo en_US > ~/.config/user-dirs.localeとしてログイン仕直すと良いでしょう。
変更後
Desktop Documents Downloads Music Pictures Public Templates Videos
今回編集したuser-dirs.localeといったファイルについて知っていたわけではないのですが、 たまたま'文書'といった特徴的な単語があったので、次のようにfindを使って設定ファイルを探すのは楽でした。
$ find . -type f -exec grep 文書 {} \; -print
確認すること
"~/.config/user-dirs.dirs"ファイルの中身が対応する英語名に変更されているか確認しましょう。
$ cat .config/user-dirs.dirs ... # XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/Desktop" XDG_DOWNLOAD_DIR="$HOME/Downloads" XDG_TEMPLATES_DIR="$HOME/Templates" XDG_PUBLICSHARE_DIR="$HOME/Public" XDG_DOCUMENTS_DIR="$HOME/Documents" XDG_MUSIC_DIR="$HOME/Music" XDG_PICTURES_DIR="$HOME/Pictures" XDG_VIDEOS_DIR="$HOME/Videos"
user-dirs.dirsを直接編集する
例えば'Videos'や'Music'を'Multimedia'といった名前にまとめたい場合には、まず$ mkdir ~/Multimediaのようにディレクトリを作成します。
次に"~/.config/user-dirs.dirs"を直接編集し、'Music'、'Videos'といった単語をMultimediaに変更します。
その上で'Music'、'Videos'にあるファイルを'Multimedia'に移動し、空になったディレクトリを削除すれば良いのですが、ちょっと面倒な感じもします。
作業自体は楽だし、すっきりしているのだけれど…
まぁこういう低レベルなところが制御できるのは心の底から嬉しいのですが、 その反面、徹底してGUIで制御しないことで、肝心な操作は端末で実行する必要があり、 初心者が嫌がるようなのも分からないではありません。
UNIXらしさはCUI環境やらemacs全画面表示やらにあるような気もしますが、 その”らしさ”をユーザーが決められる自由度がUNIX系OSに魅きつけられる理由だと自分では考えています。
そういう"自分らしさ"を持たないが故に初心者と呼ばれる人々を招き入れるために、Windowsライクな環境がエミュレートできる事は必要だと思います。 しかしGnomeみたいに使いやすい環境が簡単には作れるようになっていないのは残念ですね。
いじれるところはThemeぐらいかぁ。 内部のパラメータとGUIの設計が密になり過ぎているんですよね。 GUIの設計自体がそういうものだし、パフォーマンス優先だからしょうがないけれど、 ベースになる土台はGnomeもKDEも同じなのに見栄えと協調させる制御システムが別っていう世界にはならないよね。 ええ、そうでしょうとも。
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