2009/06/10

個人レベルでのLVM2の使いどころ

今日はeSATA接続ができるHDDスタンドを買ってきてlinuxに接続してみました。 余っているSATAディスクをバックアップメディアのように取り替えて使うには良さそうです。

ただautofsを使って/misc以下にマウントさせようとしたところ/dev/sdeのようなパスは変化するので、毎回一意になるパスを探していました。 ext2, ext3を使えば/dev/disk/by-uuid/xxxxが使えるのですが、xfsを使う予定だったので今回は使えません。/dev/disk/by-id/xxxxxで表示される名前は認識の順序で変化しないか確信が持てませんでした。
いろいろ考えて今回はLVM2を使い、任意になるようなVG, LV名を割り当てる事にしました。

Linuxを使っているとLVM2パッケージを使う事で、難しい準備無しに仮想的なディスク機構の仕組みが使えます。例えばubuntuなら

$ sudo apt-get install lvm2
ぐらいで関連するパッケージと供に導入は完了です。
ただHOWTOでは複数のハードディスクをまたがって一つのパーティションを作成できる事が利点として宣伝されていますが、最近はHDDの容量が増大しているため個人レベルでこの仕組みを使うには訴求力は低いかもしれません。

まぁ必要のないのに使う事はないんですけどね。 今回のような使い方はトリッキーな用途かもしれませんが、他に今までで役に立ったことというと…

  • 手元に比較的サイズの小さいUSB HDDが4,5台あったので、まとめて単一のバックアップ用領域を作成した事
ぐらいでしょうか。

LVM2のもう一つの用途にはLV上にファイルシステムを作成しマウントする事で、サイズを動的に増やしたりする事ができる点が挙げられています。
ただ個人で使う場合にファイルシステムを分割する意味はあるのか自信はありません。 誰かがi-nodeを使い切ってしまうのを避けられるとか、アクセスを局所的にする事でパフォーマンスの向上が期待できる、といった理由や利点はありますが、個人で使う分には意味がなく、LVM2にする事でパフォーマンスの向上といった事は期待できなくなりそうです。

パーティションはともかく自分自身のコンピュータの使い方として、tar.gzやisoファイルを収集するというのであれば、将来HDDを追加する事を考慮してホームディレクトリをLVM上に作成する事は意味がありそうです。

複数のユーザーがいて必要な領域を割り振るにはquotaみたいにファイルシステム単位で設定するよりも、ファイルシステムサイズの上限まで使って良いという方が完結なんですけどね。 個人用途で意味のあるLVM2の用途は見つけるのが難しいかもしれません。

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