さくらのVPSが受付を再開したのでメモリ2GBのプランを申し込んでみました。
レスポンスはお名前.comのVPSが良いように感じますが、お名前.comのVPSはIPv6環境としては実用レベルの環境にする事は難しいと感じたので、さくらのVPSはIPv6を中心にみていく事にします。
カスタムOSへの変更
以前と環境を合わせるために、Debian6 amd64版をまずインストールしました。 その上で6rdでのIPv6環境を構築するために、パッケージをstableからtestingに変更しています。
## for 6rd kernel deb http://ftp.jp.debian.org/debian testing main contrib non-free deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian testing main contrib non-free #
6rdのガイドに従ってカーネルを更新すると、関連した周辺パッケージも導入されるので、最終的には全体をtestingパッケージに合わせる事になると思います。
# apt-get update # apt-get dist-upgrade
ping6による速度計測
まずは比較用に標準でIPv6をサポートしているDTI VPSまでのping6結果です。
PING 2001:2e8:601:0:3:1:0:bc(2001:2e8:601:0:3:1:0:bc) 56 data bytes 64 bytes from 2001:2e8:601:0:3:1:0:bc: icmp_seq=1 ttl=56 time=20.6 ms 64 bytes from 2001:2e8:601:0:3:1:0:bc: icmp_seq=2 ttl=56 time=21.0 ms 64 bytes from 2001:2e8:601:0:3:1:0:bc: icmp_seq=3 ttl=56 time=19.7 ms
次に6rdでIPv6アドレスを振ったさくらVPS 2Gまでのping6結果です。
PING 2001:e41:31d4:87d4::1(2001:e41:31d4:87d4::1) 56 data bytes 64 bytes from 2001:e41:31d4:87d4::1: icmp_seq=1 ttl=48 time=31.4 ms 64 bytes from 2001:e41:31d4:87d4::1: icmp_seq=2 ttl=48 time=31.6 ms 64 bytes from 2001:e41:31d4:87d4::1: icmp_seq=3 ttl=48 time=31.5 ms
まとめ
ping6の結果はTokyo6to4でIPv6化したお名前.comと比べると、だいたい10倍くらい早くなっています。ちなみにさくらVPSからwww.iij.ad.jpへのping6の結果をみると、前述の30ms台というのは自宅側に問題があって、さくらのVPSとDTIのVPSにレイテンシについては20ms前後で、違いはほとんどないようです。
体感的なパフォーマンスやIPv6を除いた全体的な印象では、お名前.comがお勧めです。 さくらのVPSでは、6rdが期限延長されたとはいえ、代替案なしにIPv6サポートとがなくなるリスクはありますが、IPv6が必要な方には、現時点でのベストチョイスの一つでしょう。
もちろんIPv6についていえばDTIのServersMan@VPSでも問題はないと思います。 私自身はIPv6対応DNSサーバーが必要なのでServersMan@VPSは現状のまま維持するとは思いますが、ip6tablesに対する不満は強く持っています。
DTIが現状のままであれば、将来さくらのVPSがIPv6を公式にサポートすれば完全に移行するでしょう。 そんな風に感じた数日間でした。
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