2012/04/17

お名前.comのVPS(KVM)で最初にやったこと

さくらのVPSが予約受け付け中で使えなかったので、お名前.comのVPSを試す事にしました。 IPv6対応については、さくらのVPSは本番運用向けではないもののIPv6へのパスがあるのに、お名前.comのIPv6サポートの意向表明だけで提供時期についてはまったく情報がないのが不満ですが、とりあえずそれ以外の部分を試す事にしました。

標準OSからカスタムOS: Debian 6への移行

とりあえず準備されているカスタムOS用のISOイメージから64bit版 Debian6を選択してインストールします。

メモリ2GBのプランで70GBのディスクが使えますが、内部はだいたい20GB + 50GBの2Disk構成になっています。 標準のCentOSでは先頭の20GBの領域が/boot用に512MBのパーティションに分けられていたり、かなり標準的な構成になっています。

とりあえず1台目の/dev/vdaはインストール時に削除します。

  • /dev/vda1 - /
  • /dev/vda2 - swap
  • /dev/vdd1 - /app

導入時のパッケージ選択ではDesktopアプリ用パッケージが選択されていたので、標準ユーティリティとSSH Serverの2つだけにチェックを入れています。

削除したパッケージ

インストールが終わり稼働したDebianにログインしてみると、Desktopパッケージは省いているものの、いくらか不要なパッケージやdaemonが動いています。

まず$ dpkg -lでパッケージのリストを眺めて、次のパッケージを削除しました。 実際には関連するパッケージが若干巻き込まれて、同時に消えます。

 # apt-get remove acpi acpid acpi-support-base libx11-6 wget w3m libxcb1
 # apt-get purge

libkrb5-3自身も不要ですが、多くのユーティリティがライブラリを参照しているため削除はできません。 それよりもX関連のパッケージが含まれている事が問題かな。

追加パッケージの導入

次に必要なファイルをインストールします。

システム管理用パッケージの導入

システム管理用にいくつかのパッケージを導入しておきます。sudoは一般ユーザから主にroot権限でコマンドを実行するために使います。

xstowは/usr/local/stowディレクトリを作成して、/usr/local以下に自前でコンパイルしたアプリケーションを管理するために使います。

 # apt-get install sudo xstow 

これと平行して各ユーザーの~/.ssh/authorized_keysに手元のコンピュータのid_dsa.pubを設定してから、/etc/ssh/sshd_configにPasswordAuthentication noを設定しています。

パスワードはkeepassxを使って管理しているので、自動生成したパスワードを設定しています。 コンソールは使えますが、実質的にパスワードを使ってログインはできなくなります。

XFSファイルシステム関連ファイルの導入
 $ sudo apt-get install xfsprogs xfslibs-dev

/dev/vdb1パーティションをXFSファイルシステムにするために必要になります。

ファイルシステムの選択は必ずしも必要ではありませんが、今回はXFSを使うためにユーティリティパッケージを導入しました。

Firebirdの導入

Debian6ではFirebird 2.5が使えるので、パッケージから導入します。

 $ sudo apt-get install firebird2.5-superclassic firebird2.5-dev

ただし、この状態では世界中からアクセスできてしまうので次の2点だけは設定しておきます。

  • $ sudo dpkg-reconfigure firebird2.5-superclassicからSYSDBAのパスワードをランダムなものに変更し、/etc/firebird/2.5/SYSDBA.passwordを更新
  • /etc/firebird/2.5/firebird.confを編集し、RemoteBindAddress = 127.0.0.1を設定

アプリケーションからはsysdbaを使わずにgsecを使って追加したユーザー、パスワードを使用して、テーブルにはGRANTで追加したユーザーのアクセス権を加えておきます。

この後の使い道

しばらく使ってみて問題がなければ、yadiary.netドメインの1台に加えるか検討する事になるでしょう。ただしIPv6が使えないので、マイグレーションの予定が立てられないのがちょっと問題かな。

IPv6の設定はTokyo6to4が使えないか、後で検討する事にします。

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