2004年後半ぐらいからFX取引をしていますが、始めた1、2年ぐらいは変動する相場に一喜一憂して非常に少ない利益で売ったり、被害が拡大するまで売れなかったり、実際は底の値段で売りから取引を始めたりしていました。
結果として最初の2年間は100万近くのマイナスになりましたが、昨年は一ヶ月分の給与程度の税金を収められるぐらいには利益を上げる事ができました。
株式とは少し違って相場で動くお金が大きいので知り合いにFXを勧める罪悪感は弱いですが、誰かのお金を吸い上げて利益にする分けですからやはり勧められるものではありません。
これまで人に勧めた事も、勧められた事もなく、このメモもそういう意図は含んでいませんが、いままで自分が感じたFXに対する心構えみたいなものをメモしておこうと思います。
為替相場は各国政策の変化やテクニカル指標を参考にしている人達が参加するせいか、これらの情報にとっても敏感です。またFX会社によってルールや提供するシステム、データが違うため信頼できる会社を選択する事はとても大切です。
例えば為替ドットコムが提供しているバーチャルFXのシステムと自分が使っているシステムを比較してみるのはおもしろいでしょう。
お金を出さなくてもinfoseekが提供している株式・為替のグラフは見易く、いくらかはパラメータを変更する事もできます。
為替ドットコムでもバーチャルFXを始めとして情報を閲覧する事ができます。
私がいま取引をしているところでは、1単位約5万円でポンドを買う事ができます。
また以前使っていたところでは1単位約10万円で買う事ができます。
どちらも購入時の相場から1円下がったら1万円のマイナスになる仕組みでした。
このため1単位5円で購入したところでは、5円以上値下がりすれば元金を失います。
この文書を買いているタイミングでは1ポンド141円前後ですが、その少し前は150円を越えた場面もありました。
人は良い方向に物事を考えるので「150円で売っていれば、10円分(=10万円分)もうける事ができる」と考える事が多いのではないでしょうか。
実際には150円になった時点で「昨年は200円を越えていたのだから、もっと上昇するはずだ」と考えて買ってしまう事もありえます。
この時点で全財産でポンドを買っていれば悲惨ですが、150円で買って、140円でも買って、145円で売る事ができれば損はあまりありません。
試行錯誤の末にいまは、買い注文に限定してこういうスタイルの取り引きを行なっています。
実際に相場は全体の流れの中で微妙な上下運動を繰り返すので、
円高傾向にある相場でもこういった形でリカバリー可能な場面は多いです。
ただし変動があまりにも大きい場合には通用しませんし、どんな方法も得手不得手があります。
そこら辺を踏まえて私が気をつけている事は次のとおりです。
- 円を使った「買い」のみに限定する
- ドル、ユーロ、ポンド以外の外貨は手を出さない
- ドルを基本に各国通過は動くので、大勢はドル円相場の今後に大きく左右されると感じて、自分で決めたルールです
- MACD、ストキャスティクスのテクニカル指標を中心に相場の流れをデータからみる
- MACDは直接参考にはしませんが、心には留めておきます
- 短期的にストキャスティクスがマイナスになっているような場面で買いに動きます
- できるだけ長期的にストキャスティクスがマイナスになる場面までは買い注文は我慢します
- FOMCのスケジュールなどのニュースになりそうな話題が出るタイミングを確認する
- 予想に反する場合、おそろしく値が動く場合があります
- 発表を先行する形で十分安くならない限り、発表前に買うといった事はしません
- FX会社が設定したレバレッジにまどわされ事なく、手持ち資金の5分の1から10分の1範囲で買う
- 手持ち資金のほとんどは円のまま口座に入れておきます
- 悪いシナリオを考えて買いポジションを持ち続ける事ができるように注意しています
- いまドルを買うなら10円ぐらい値下がりしても、耐えられるかを考えます
- FX会社のシステムが提供するデータ、ニュース以外の情報源を持つこと
- 会社が変れば提供されるデータやシステムの使い勝手も違います
- Infoseekなどで得られる情報も参考にして、自分にとって使い易い情報源を探します
相場が大きくマイナスに動けばもう10万円分くらいを出して買っておきます。
指標をみて取引をしている人がいるので、そういった人達の動向を確認しておく事は大切ですが、自分がデータに振り回されるような事は避けたいところです。
また手持ち資金を準備する事で、相場が予想に反して動いた場合の事を考えて供えておけば、1回の取引の利益はせいぜい1万円から多くて5万円ぐらいですが、利益を得る事ができると思います。
手持ち資金に余裕がなければ、手数料も高いし値動きも微妙だけれど、損切りをしなくて済む外貨預金や外貨MMFを買い、安くなってしまったら長期間放っておいて、十分に高くなったら売るといったスタイルが向いているのかもしれません。
個人的には年々利益を上げられるようになりましたが、運も良かったなと感じている場面が多いです。
いろいろな情報をみながら、少しづつ勉強していこうと思います。