2008/12/25

健康で文化的な最低限度って?

生活保護の老齢加算と母子加算が廃止されるという事で裁判所の初判断が示されてニュースになっています。「健康で文化的な最低限度の生活」に対する不当判決というけれど、そもそもあまり「文化的」な生活とは何かという事を考えずに自分の生活が文化的なのかどうか分っていないので、権利を主張する人の声を聞いても心には響いてきません。

母子(父子)家庭に対する手当が必要な状況は当然あるでしょう。けれど老齢と母子とで状況のいろいろ異なるものを一緒にして裁判をする事の意味はよくわかりません。僕がみた時に「それまで持っていたものを取り上げられた者のエゴではなくて、真剣な訴えなんです」という見方をできなくしている理由の一つだろうと感じています。

そもそもあればあっただけ助かる援助というものの加減を計る事はとても難しいのではないでしょうか。しかも法律では困窮の程度に応じて支給するという事になっていますし、一言で生活保護といってもレベルというか内容が8種類に分かれているとか、調べないとよくわからない事がいろいろあります。金額だけをみるとけっこう良い手当が支給されているように思えますし。認められないのが問題、という事なのでしょうか。

ニュースで原告の人がなにか言っていたけれど、ぜんぜん響いてこなかったなぁ。本当に必要な人達に必要な保護が与えられる状況が必要なのに、そういった事に対する見識は何も得られないニュースを少し残念に思いました。
行政の貸し剥がし的な言動や議員による口利き受給とか、いろいろ問題のある生活保護については、もうちょっと高いところから議論して欲しいなぁ…。

2008/12/24

Xen上のdebianで使えるperl XML-RPCライブラリー

Ubuntuではなく、Xen上のDebianにapacheを入れてCGIでXML-RPCサービスを作ってみました。そこでクライアントをRuby/PHP/Perlで作ってみた時の感想です。

Rubyでは"xmlrpc/client"を使い、PHPではビルトインのxmlrpc_encode等とファイル関連関数のfile_get_contentsを使い実装してみました。
PHPは低レベルAPIな印象で、使い易くするためにはデータ変換などをあまり考えないで済むようなラッパーがあると便利そうでした。

さて困ったのはPerlでXML-RPCクライアントを作るために何を作ればいいのかという所です。CPANをみてもいくつか"XML", "RPC"というキーワードを持つものがあります。
UbuntuにActivePerlを入れてppmで"XML::RPC"を入れてみたものの、Debianでは適当なパッケージもなく"Frontier::Client"を使う事にしました。 導入自体はapt-getを使って"libfrontier-rpc-perl"パッケージを導入する事で使えるようになります。

$ sudo apt-get install libfrontier-rpc-perl

IBM DeveloperWorksの記事PerlでXML-RPCを始めよう 第1回:WebサービスにXML-RPCを使用するをみても"Frontier::Client"を使っているところをみると、これが妥当そうです。

この他にSOAP::Liteに入っているXMLRPC::Liteを使う方法も紹介ページが多いように感じましたが、好みの問題でしょうか。 元々SOAP::Liteを使って、SOAP1.2なサーバーとのやり取りが難しかったためにXML-RPCを使う事にしたので、個人的にはSOAP::Liteを使うのは避けてみました。SOAP::Liteはよく出来ているんですけどね。

2008/12/23

大麻の危険性

大麻を覚醒剤のイメージを持って扱うのはナンセンスだと思いますが、 貧者の煙草とはいっても、酒・煙草よりも安全という主張は比較する意味がないというか、観点をずらしていると感じます。

まぁ医療への応用という観点では国のコントロール下に置いても良いのかもしれませんが、一度流通してしまえば不必要な人達も乱用するようになるでしょう。

長期的には人間としての機能に影響を与えるのに、短期的な比較だけで大麻を擁護するかの発言には何となく違和感を感じています。アルコール依存よりは外部に対する攻撃的な反応は弱いのかもしれませんが…。

何にしても、あまりにも積極的な大麻擁護については、「それだけ大麻は危険なんだなぁ」という反面教師的な見方が適当と考えています。酒や煙草みたいに危険なものをこれ以上増やさなくても良いですよね…。

2008/12/18

逆チキンレースが生んだ日本の不況

日本の実態経済はそれほど悪くないと思っているんですが、株価の下落、急激な円高で資金繰りというか資産が目減りした銀行のみかけ上の経営環境が悪化しているのは確かで、これによって貸し渋りが発生するというひどい事になっている側面は確かにあるようです。

貸し渋りがなければ給与カットをする必要がなかった企業も中にはあると思うのですが、自己資本比率の維持が至上命題なのか、中小企業をいじめているとしか思えない現在の状況は他人を思いやるといった日本が本来持っている土壌が失なわれている様をみているようで悲しくなります。

もっとも企業側も安易にリストラを進めている感じはします。優秀な移民を受け入れるでもない日本の社会では、将来を見据えて人を育てる努力が必要だと思いますが、変なところがアメリカに似てきてしまっているようです。
株主のために会社はあるというけれど、所詮は社会のために存在を許されているものでしかありません。社会の中での立ち位置や将来という不確実なものを信じる事は許されず、短期的な株主の利益追求に巻き込まれてしまっている物がいえない会社という入れ物は不幸な存在なのかもしれません。

本来は他の見本となるはずの一流企業、銀行を筆頭に、みんなで逆チキンレースをやっているようです。

政治も行きすぎがないようにルール作る必要があるのに何もできていないし。

ただ終身雇用の実態だけが継続していて怠けている人が淘汰されない環境があるとすればそれは問題でしょう。必要なのはバランス感覚と実行力といったところでしょうか。
このような困難な状況でこそ経営者の真の力量(=バランス感覚+実行力)が問われているのだと思います。

2008/12/13

Inspiron 640mのHDDをHGST 7K320と交換する

120GBもあったのに足りなくなったので、ThinkPadに続きInspiron 640mのHDDをオリジナルのSeagate Moments 5400.3からHGST(旧IBM)7K320な320GB HDDに交換しました。

方法はThinkPadの時と同じでSelfimageを使いDrive全体(entire disk)のコピーをしています。HDDはUSB接続ができるケースを使いました。
しかし今回はDellさんがCドライブの後ろに2GBの領域をMediaDirect用に確保していたので、サクっと削除して「ディスクの管理」からCドライブの拡張を行なっています。

XPではできなかったと思いますが、今回はCドライブとして起動してからMediaDirect用領域の削除とCドライブのボリューム拡張を行ないました。 MediaDirect用の領域を復元しようか考えましたが、使っていないので止めました。
5400rpmでも十分だけれど、さすがに7200rpmな320GBにすると起動時に違いが体感できます。 実際は元々がSATA1.5Gですから、7K320のSATA3Gな性能を活かしてはいませんが十分でしょう。
次はSSDの平均容量が500GBぐらいになったら交換かなぁ…。 さて空いた場所にDB2 Express-CやらActiveStateのPerlやらPythonやらをインストールしてみましょう。

ちなみに後日CHKDSK(ボリュームのエラーチェック)を起動時にスケジュールしたところ、全てが終るのに土曜日の夕方から深夜まで6時間程度かかっています。

2008/12/05

子供たちから携帯電話を取り上げる意味
- Reference: http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20081205-1

学校で携帯を使うのは問題だと思うし、ルールを決める事に反対はしない。
けれどこれは大人たちから子供たちへ「信用できないから、君たちから携帯を取り上げる」というメッセージを送っているように思えます。

わけの判らないものを遠ざけるのではなくて、引き換えに使い方をちゃんと教えるとか取引をしないとこれだけ普及している現状に似わないでしょう。

政治家たちは子供のためといって諸手を挙げて賛意を表明していますが、 本当に子供たちに必要なものはなんなのか、コストの低い対応(携帯禁止)によって得られるもの(なに?情操教育ってのは大人が賢いところを見せなきゃなんじゃない?)の品質などたかが知れている事を思いしるような気がします。