ひさしぶりに本を読む時間が取れたので、勉強のためにAmazonで小泉政権時代を批判的に扱っていそうな本を注文した。今回の総裁選で記者から質問を受けて誰もまともに回答しなかった話題だったので気になりました。
元外務官僚で大使を努めた天木直人さんの書いた「さらば外務省!」というタイトルの本もその中の一冊です。サブタイトルには「私は小泉首相と売国官僚を許さない」とあってセンセーショナルだなぁと思いながらも読んでみました。
内容はいたって穏かで日本を代表する大使の仕事は、外務省に報告を上げても無視され、外務省からは現地政府に対して失礼と思える指示を実行することだとわかります。 なんか基本的なコミュニケーションが欠如している組織に日本の対外的な顔を任せていて大丈夫かなと心配してしまいます。
まぁ中東問題を含めて世界平和に日本は軍事力以外に貢献できるはずだし、小さい事でも何かしら貢献して欲しいと期待している方はこの本を読んでみると、そんな希望が簡単に打ち砕かれることでしょう。なんだか暗くなりますが、この本が出版された2003年から変っていて欲しいなぁと思います。
中にいた人が経験から実情をちゃんと説明した本という事では対外的な日本の仕事はどんなものなのか、タイトルでひかずに読んでみる事をお勧めします。
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