2007/06/10

いまだに使われているWinny

どこかで教師がWinnyを使って生徒の個人情報を漏洩させてしまった事件に関連して自殺したらしい。
2ch.netではその教師が検索していたキーワードといわれているものが掲載されていたり、slashdot.jpではその内容から自殺の原因を推測したりする投稿がされている。

気になってWinny関連の情報をGoogleで検索してみると、Winnyで遭遇しやすいウィルスの情報などをまとめるWebページがいくつもあって、フォルダに擬装したウィルスファイルをダブルクリックしないようにすることなどのTipsが書かれていた。
けれど全体の雰囲気は「使うことを止めよう」という感じではなく「気を付けて使いましょう」という感じにみえた。

どうしても使いたければ、専用PCやVMWareを使って、それなりの投資をしてWinny以外には使わないようなマシンを順備する必要があると思うし、詳しい人はそこまですれば情報がないPCで何が動いても、まぁ大体大丈夫でしょう、という判断ができると思う。
それでも、何かしらのウィルスに感染したマシンはネットワーク接続できる範囲のPC、USBメモリなんかで情報のやり取りがあるマシンにとっては脅威ですが…。

そんな面倒なことをせずに使うにはどうしたらいいのかという情報に価値があって、苦労する人がいるから、いろんなWebページが作られる結果になるんでしょう。
けれど初心者にとっては、ページランクの上位に出てくる情報が頼みなわけで、でもそういった情報は実は比較的詳しい人たちをターゲットにしたりして、何が問題で、どういう可能性があるのか、わからないままになんとなく問題が起こるまで使い続けているというのが実体じゃないだろうか。

Winnyのようなソフトウェアの存在自体が悪いとはけっして思わないけれど、その構造からウィルスを作ってばら撒いてもなかなか本人の特定が難しいために、ウィルス流通のインフラとしてこれからも使われるだろうし、それ以外の流通しているファイルの消費者も存在し続けることでしょう。

なんかね、Winnyのようなソフトウェアを使うという行為と情報漏洩という事件の間には、ものすごーくギャップがあって、これってちゃんと防げることのはずだと思います。 教育やら投資やらで。
いろんな種類のウィルスを作る人がいるように、Winnyを無くしたところで、別のソフトウェアが作られるだろうから、こういう問題全体をちゃんと受け止めて考えられる人の育成が大切なんですよ。一部の人じゃなくて、利用者全体の育成がね。

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