自作のコードのいくつかはSubversionで管理していて、Alix上にApacheを入れてWebDAVとWebSVNで管理しています。
今回USBメモリ上にリポジトリを作成したのですが、そこをWebSVN 2.0で表示させるとlost+foundをリポジトリとして扱おうとしてエラーが表示されてしまいます。
リポジトリの表示を自動化せずに、全て手動で$config->addRepository()
を/etc/websvn/config.php内で実行するのは、どんどんリポジトリを追加していて、あまりにも面倒なので削除パターンを追加することにしました。
環境
WebSVNは次の環境で稼働しています。
- HW: Alix 2c3
- OS: Debian lenny (5.0.8)
- Apache: 2.2.9-10+lenny9
- WebSVN: 2.0-4+lenny1
WebSVNの最新版は2.3系列で、それについては最後に少しふれています。
Ubuntu 10.10で確認した範囲ではWebSVN 2.3.1では、apacheプロセスが読み取れない、SVNリポジトリではないディレクトリが存在していても問題なく動いています。
挙動の変更内容
設定ファイルの中でリポジトリが格納されているディレクトリを$config->setParentPath()
で指定していると想定しています。
PHPの内部ではopendir()で展開されていますが、lost+foundなどのシステム上必要なディレクトリを省くためにignoreRepoPathPattern変数を追加しました。
既存コードに倣って直接変数への代入ではなく、addIgnoreRepoPathPattern関数を使って追加する仕様にしています。
修正内容
変更を加えたのは設定ファイルのconfig.phpと、それを元にリポジトリをリストアップするconfigclass.phpファイルです。
--- /etc/websvn/config.php.orig 2011-01-25 10:45:15.000000000 +0900
+++ /etc/websvn/config.php 2011-01-25 11:02:04.000000000 +0900
@@ -1,4 +1,8 @@
<?php
+
+// $config->addIgnoreRepoPathPattern("/my/"); // test purpose only
+$config->addIgnoreRepoPathPattern("/lost\+found/");
+
// WebSVN - Subversion repository viewing via the web using PHP
// Copyright (C) 2004-2006 Tim Armes
//
--- /usr/share/websvn/include/configclass.php.orig 2011-01-25 10:10:19.000000000 +0900
+++ /usr/share/websvn/include/configclass.php 2011-01-25 11:00:23.000000000 +0900
@@ -133,6 +133,8 @@
var $contentEnc;
var $templatePath;
+ var $ignoreRepoPathPattern = array();
+
// }}}
// {{{ __construct($name, $svnName, $path, [$group, [$username, [$password]]])
@@ -1012,6 +1014,15 @@
// }}}
+ // {{{ addIgnoreRepoPathPattern
+ //
+ // Set the ignore path pattern which works with the ParentPath function.
+ function addIgnoreRepoPathPattern($pattern)
+ {
+ $this->ignoreRepoPathPattern[] = $pattern;
+ }
+ // }}}
+
// {{{ parentPath
//
// Automatically set up the repositories based on a parent path
@@ -1023,6 +1034,19 @@
// For each file...
while (false !== ($file = readdir($handle)))
{
+
+/* ignore some paths */
+$flag = false;
+foreach($this->ignoreRepoPathPattern as $reg) {
+ if ( preg_match($reg, $file) ) {
+ $flag = true;
+ break;
+ }
+}
+if ($flag) {
+ continue;
+}
+
// That's also a non hidden directory
if (is_dir($path.DIRECTORY_SEPARATOR.$file) && $file{0} != ".")
{
さいごに
最新版の2.3系列のconfigclass.phpをみると、リポジトリの同一名での重複登録を省くための処理と、パターンにマッチした場合にのみリポジトリに加える処理も追加されていました。
addExcludedPath()を呼べばよさそうですが、指定するパスには絶対パスで指定する必要がありそうですが、現在では、Ubuntu 10.10の例にあるように、SVNディレクトリではないディレクトリがネガティブな影響を与える心配はないようです。
一括登録からみれば省くものは限られているケースが想定できて、想定外のパターンを含めてしまう可能性もあるので、バランスですが、一般的にはinclude, excludeは正規表現のパターンでも指定できたほうが便利だとは思いますが、とりあえずは古いWebSVNを動かしているが故のワークアラウンドでした。
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