2008/02/03

日本国憲法を考える

動画サイトをみていると、いくつか憲法改正やら9条の取り扱いについて話されているものがあった。みていて気持ちが悪くなったのだけれど、9条を守れば世界から尊敬されるとか、自衛隊は憲法違反だから解散するべきだとか、戦後与えられた憲法だから変更するべきだ、とかいう主張のベースに何があるのか見えてこない。

私は平和を真に希求するという理念と実行力を持つ事が世界に対して表明できれば良いと思っています。その点では現在の自衛隊の位置付けは恣意的に運用される可能性があり、必ずしも世界平和に貢献していない点を懸念していますが、自衛隊の存在が悪いとは思っていません。
ただし戦争の後の文化的な復興を日本が強いリーダシップを持って行なうような、PKOのような活動ではないところに、アメリカから頼まれなくても向っていく集団が欲しいと思っています。

9条の存在、自衛隊は持たず、非武装、非抵抗が世界から尊敬されるという人たち。

憲法改正に賛成と聞いて、自衛軍創設を支持するのだと脳内変換する勘違いな人たち。

アメリカの尻拭いのようなPKO活動に参加するために憲法を改正しようとする国を自分の物だと勘違いしている人たち。

どの道をいっても中国に占領されるか、何もかわらないか、アメリカの召し使いになるか… 将来に希望を持つ事ができません。
具体的な大きな目標を掲げて、現在の憲法改正の大きな動きの中道を行くような将来のビジョンを持って行動できる人たちはいないのでしょうか。

けしてそれぞれの人達の言う事自体が悪いとは思っていなし、その中にはとても良い事が含まれているけれど、その根底にある、その人を突き動かしている物を考えた時に、平和を訴える人達にも、軍拡に進みたい人達にも、ぞっとしたものを感じます。

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