2010/01/15

AlixのUbuntu 9.10を無線LANクライアントにする

AlixにUbuntu 9.10をインストールしたのは、無線LANのAccess Point (AP)を作成するはずだったのですが、Ubuntuのインストールに集中してしまいすっかり忘れていました。 そこでとりあえず普通にクライアントとして、無線LANに接続する事にしました。

実際のところUbuntu 9.10のインストールが一番面倒で、それが終れば/etc/network/interfacesファイルだけで無線LANに接続する方法は、HOWTO: Wireless Security - WPA1, WPA2, LEAP, etc.に詳しく説明されています。

通常であればデスクトップ環境+無線LANと思われるので、普通のマニュアルのようにNetworkManagerからGUIで設定をするのがお勧めです。

今回はカーネルのコンパイルはせず、(Windows XP/2000用)NDISドライバを使用しない前提で進めようと思います。

家の無線LAN環境

以前はブロードバンドルーターとして使っていたCoregaのCG-WLRGNXを無線LANのAP(親機)として使用しています。

  • ステルスAPを有効にしてESSIDは非公開 (後で解除)
  • WPA/WPA2-PSKを有効
  • WEPは無効

LogitecとPlanexの無線LANクライアントを試してみる

手持ちのLogitec LAN-W150N/U2 SeriesPlanex GW-USMicroNを素のUbuntu 9.10 linux-image-genericカーネルが稼働するalixに接続してみました。

Planex GW-USMicroNを試す

とりあえず使えている方から…。

何もせずに動くけれども…

何も考えずにUSBコネクタに差すと、ra0がデバイス名として認識されます。 参考にしたサイトのように/etc/network/interfacesファイルを編集しましたが、 電源を入れてからコネクションが確立するまでの時間が不定期で、また接続後も切れ易く実用できない感じでした。

RT2870STA.datファイルの準備

syslogをみる限りどうやらいくつか問題があるようで、その中でも/etc/Wireless/RT2870STA/RT2870STA.datファイルがないというメッセージが目につきます。 これが必要なのかどうか判断が付かなかったので入手してみました。 古いURLはいろいろ見付かったのですが、現在はralink.comのlinuxサポートページからGPLなドライバが入手できます。

ダウンロードしてきたファイルは、RT2870_LinuxSTA_V2.3.0.0.tar.tar.bz2です。 この中にRT2870STA.datファイルの雛型があったので、メッセージにある場所にコピーして修正しました。 チャネルが1-13しかないのに、1-14まで使うのが初期設定だったりするようなので、状況に合せて調整すれば接続までの余計な手間が省けそうなので使う事にしました。

使っているCoregaの無線LANの親機はWPA2をしゃべるはずなのに認証にTKIPを要求するなど、そんなものかもしれませんが、参考にしたサイトのままではネゴシエーションがうまく行かないことがわかりました。

そこで次のような設定にしています。

/etc/Wireless/RT2870STA/RT2870STA.datファイル

#The word of "Default" must not be removed
Default
CountryRegion=1
CountryRegionABand=7
CountryCode=JP
ChannelGeography=2
SSID=xxxxxxxxxxxx
NetworkType=Infra
WirelessMode=6
Channel=11
BeaconPeriod=100
TxPower=100
BGProtection=0
TxPreamble=0
RTSThreshold=2347
FragThreshold=2346
TxBurst=1
PktAggregate=0
WmmCapable=1
AckPolicy=0;0;0;0
AuthMode=WPA2
EncrypType=
WPAPSK=
DefaultKeyID=1
Key1Type=0
Key1Str=
Key2Type=0
Key2Str=
Key3Type=0
Key3Str=
Key4Type=0
Key4Str=
PSMode=CAM
AutoRoaming=0
RoamThreshold=70
APSDCapable=0
APSDAC=0;0;0;0
HT_RDG=1
HT_EXTCHA=0
HT_OpMode=0
HT_MpduDensity=4
HT_BW=0
HT_BADecline=0
HT_AutoBA=1
HT_AMSDU=0
HT_BAWinSize=64
HT_GI=1
HT_MCS=33
HT_MIMOPSMode=3
HT_DisallowTKIP=1
IEEE80211H=0
TGnWifiTest=0
WirelessEvent=0
CarrierDetect=0
AntDiversity=0
BeaconLostTime=4
PSP_XLINK_MODE=0

/etc/network/interfacesファイルのra0設定の抜粋

auto ra0
iface ra0 inet static
  address 192.168.1.4
  netmask 255.255.255.0
  gateway 192.168.1.1
  wpa-driver wext
  wpa-ssid xxxxxxxxxxxx
  wpa-ap-scan 2
  wpa-proto RSN WPA
  wpa-pairwise CCMP TKIP
  wpa-group CCMP TKIP
  wpa-key-mgmt WPA-PSK
  wpa-psk xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

interfacesファイルではwpa-ap-scan 2を使っていますが、CoregaのステルスAP機能を有効にした状態では接続ができませんでした。 どうせステルスAP機能は気休めなので、この部分は諦めて設定をステルスAP機能を無効にしました。

Logitec LAN-W150N/U2 Seriesを試す

入手は容易だけど、動かない

近所の家電量販店をみると、複数の店舗で確認する事ができました。 田舎に住んでいると入手が容易な事は大切なことです。

しかし結論から書くと、うまく動かす事ができていません。

現状について

普通にalixのUSBコネクタに接続すると、wlan0がデバイス名として認識されます。

Ubuntu日本語フォーラム内のPLANEXのUSB無線LAN子機がubuntu9.10で使えずお困りの方への中で、rt2800usb.ko等をblacklistに登録する方法があります。 これと同じ対応をするとra0デバイスとして認識されますが、今のところネットワークには繋がっていません。

まとめ

動かないものもありましたが、NDISWrapperを使う可能性が残されている事や、今回はalixという少し特殊なハードウェアでの結果だという事は強調しておきたいと思います。

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