手持ちのノートPCのHDD交換では、Windowsが動いているものは、これまでSelfimageで対応してきました。 ソフトウェアの再インストールは時間がかかりますし、まったく同じ環境は引き継げないので、ディスクイメージでコピーをするのが楽ですよね。
ところが今回はSelfimageで40GBのHDDから別の80GBのHDDへ読み込んでいくと20.711GBのところで"CRCエラー"が発生してしまうノートPC(dynabook C8/213)の引っ越し作業を行なう事になりました。
最終的にはInspiron 640mのVistaに取り出したHDDと新しいHDDをUSB経由で2台接続して作業を行ないました。C8/213に接続したままで作業が完了するかは微妙ですが、Selfimageを使わずにDriveImage XMLの"Backup", "Restore"だけを使えば行なえただろうと思います。
C8/213の症状
まとめると次のような状況でした。
- 正常に起動し、通常の使用については不具合はない
- ときおりHDDから1秒間に2回ほどのペース(約120BPM)で「カチ」という音が連続して聞こえてくる
- さらにまれに、1秒間に4回ほどのペース(約240BPM)で「ガチ」という音が連続して聞こえてくる
- CHKDSKによる不良セクタの修復などでは不具合は報告されていない
- SelfimageやLinux上のddコマンドでディスクイメージを読み出すと、特定の個所で処理が停止する
潜在的にかなり問題のある状況で、SelfimageやDiskimage XMLで特定のセクタにアクセスしようとするとヘッドが数回その場所をシークしようとする音がした後に沈黙、Windows上ではCRCやらその他のエラーが報告されました。
引っ越し作業をする際の注意点
今回は引っ越し元と、引っ越し先のHDDをVistaに接続しています。 作業がない時はHDDを接続しないなどの方法で、間違ってオリジナルのHDDをフォーマットするといった事がないようにしてください。
また容量の小さいHDDから大きなHDDにコピーする場合は、一時的に同じ容量のドライブが作成されます。 余った領域をD:ドライブとして使う方法もありますが、DISKPARTコマンドを使ってC:ドライブ(パーティション)が拡張できる事も覚えておいてください。
成功した方法
とりあえず試行錯誤の経過は置いておいて、成功した流れをメモしておきます。 冗長な部分もあると思いますが、とりあえずこの方法で繰り返し成功しました。
- C8/213から取り出したオリジナルHDD(HDD-SRC)と、新しいHDD(HDD-DST)を両方ともUSBケースに入れVistaに接続
- Selfimageを使い、HDD-SRCからHDD-DSTに"entire drive"でコピー (途中でエラーで停止する)
- Vistaでエラーチェックから”不良セクタの回復”にもチェックを付けて、再起動 (CHKDSKが走る)
- VistaでHDD-DSTがNTFSとしてドライブレターが付いている事を確認
- DriveImage XMLを使い、HDD-SRCに対して"Backup"を使い、不良個所がでても無視し、バックアップイメージを取得
- DriveImage XMLを使い、HDD-DSTに対して"Restore"を使いバックアップイメージを戻す
- C8/213にHDD-DSTを載せ換えて無事に起動する事を確認
- 再びHDD-DSTをVistaに接続して、DISKPARTを起動し、Volumeの選択(Select)と拡張(Extend)を行なう
Selfimageを使わなくてもWindows XPのインストールCD-ROMがあれば、単純なコピーを取得した後で"fixboot", "fixmbr"を実行すれば起動できるだろうと思います。 最初に"Selfimage"を行なっているのは、この部分の作業を省略するためです。
さいごに
DriveImage XMLを使うと、セクタエラーがあっても何とか読める範囲のファイルはバックアップを取得する事ができました。この点はSelfimageにはない利点だと思います。
今回はリカバリCDがないなどの状況があったので、ブートブロックを含めてオリジナルHDDのコピーを作成する方法に執着しましたが、HDDが壊れかかっている場合にはリカバリCDから新しいHDDにコピーを作成するのが確実です。今回は運が良かったかなと
0 件のコメント:
コメントを投稿