2012/09/22

平成16年製デミオについて、2012年4月の車検から今月(2012年9月に)までにした こと

いろいろあって最近はブログの更新もいまいちだったので、4月に受けた車検から、今月、2012年9月、に交換した部品やら、その感想なんかを書いてみる事にしました。

別に特別な事をしたわけでもなくて、基本的にはオートバックスで購入したものを、そこのピットで取り付けてもらっています。そのため、オートバックスへの礼賛記事みたいになっているかもしれませんが、そんな気はありません。

かといって、事実を書いた部分が、多少批判的な印象を与えてしまうかもしれませんが、サービスや作業内容に問題があるとは思っておらず、他意はありませんのでご了承ください。

スペック

車の概要は次の通りです。

  • 形式:UA-DY3R
  • 購入年月:2008年4月 (ただし中古車として)
  • 登録年:2004年 (平成16年)
  • 現在までの走行距離:約9万4.3千キロ

中古車ですがディーラーの直営店で購入した事もあって、必要な部品の交換なんかは最初にいろいろやっていて、全体的には問題はなくてとても満足しています。

2012年4月:車検

いままでディーラーで受けていた車検ですが、いろんな状況から、今回始めてオートバックスでやってもらう事にしました。

見積り時の内容でやってもらったので、2010年にディーラーで車検を受けた時と比べて、だいたい半額以下ぐらいの値段になりました。

その代りブレーキ液やエアコンフィルターなんかも変えていないので、それなりに問題を抱えてはいます。

引き渡しの段階で、ブレーキ液やパワステ液の交換なんかを勧めてきて断わったのですが、車検の時にすれば手間が省けるだろうにと思った事を覚えています。

渡された書類にある、後で交換する事になるバッテリーやタイヤの溝なんかのデータは、次のようになっています。

  • 走行距離:約8万9.0千キロ
  • タイヤ溝の深さ
    • 前輪(左、右):(3.0, 2.9)[mm]
    • 後輪(左、右):(3.8, 3.5)[mm]
  • バッテリー診断結果
    • 容量:79%
    • 電圧:12.9V
  • 交換したオイル:マックスファクトリー SM0W20

夏休みの時期などは遠出をしたりした経緯もあって、若干走っていますが、だいたい一ヶ月毎に1,000kmぐらいづつ走っています。

車検から3ヶ月ほど経って、既に3,500kmほど走っていた事もあって、アクセルを踏んでも加速が悪く、坂道を上る時にはかなり大変な多いを感じるようになりました。

2012年9月:オイル交換 + 車検後の無料点検

このまま半年経過するまで待てなかったので、少し暑さがやわらいできた頃に無料点検のハガキが届いた事もあって、ついでにエンジンオイルを交換をする事に決めました。

普段は値段的に安い部分合成油で、オートバックスのPBオイル(Vintage 0W20)を入れていますが、 今回は同じ値段でセール対象になっていた Castrol の Magnatec 0W20 に交換しました。

交換してからは、夏の暑さが続く日でしたが、以前とは見違えるほど、エンジンが回転してダイレクトに前に進む感じが得られる印象です。 まぁエンジンオイルを変更するといつも感じる事ではありますが、これがどれくらい続くのかなぁ、と思っています。 Magnatec自体はいつもと同じ部分合成油なので、3,000km走った時にどんな感じか確認しようと思います。

結果として、特にエンジンに問題があるわけでもなく、車検の時に自動的に交換されたMax Factoryエンジンオイルの劣化の度合いがあまりにもひどかったという事になるんですが、3,000km走った後の印象が良ければ、次はPBオイルではなくて、5千円出しても全合成油系のオイルにしようかなと思います。

さて、このエンジンオイルの交換時に、改めてタイヤとパワステ液とバッテリーの交換を勧められました。 パワステの動きに問題は感じていなかったのと、バッテリーは75%, 12.9Vという事だったので、ここはスルーしました。

タイヤはスリップマーク(1.6mm)が出ていたので、さすがにやばいなぁ、という事で他のお店も周って交換する事に決めました。

ただ、車検から半年、3,5000キロ走って、1.5mmも削れたのか、ちょっと疑問ではありますが、 タイヤ自体が劣化していたはずで、むしろよくバーストしなかったと思います。

2012年9月:タイヤの交換

せっぱつまった状況でしたが、1週間ほど後に再びオートバックスのお世話になりました。 PBタイヤにしたい旨を店員に伝えると、扁平率55%のタイヤはありませんよと即答されましたが、価格表のファイルを見ながら、韓国製タイヤの次にPBタイヤをあたかも先ほどの会話がなかったかのように勧められました。

ちなみに、このデミオに適合するタイヤは二種類あります。

  • 175/65R14
  • 185/55R15

手持ちのタイヤは両方あって、14インチは買った時におまけで付けてもらったスタッドレスにアルミホイール、15インチは購入した時のまま純正アルミホイールに夏タイヤ、として使っています。

今回は15インチの方のタイヤを交換する事にしました。タイヤ舘などもいったのですが、目当てだったSNEAKERがモデルチェンジ前らしく生産中止かつ在庫なし、で残念でした。値段的には購入したオートバックスのPBタイヤとそれほど違わず問題なかったんですけどね。

そんなこんなで、在庫があった事もあって、オートバックスのPBタイヤ(MAXGRADE SIII)にしました。 いままでが悪すぎたため、新品だけあってびっくりするくらいに、取り回しが楽になりました。

以前は、カーブを曲る時にハンドルの戻りがつっかかるように感じたり、ロードノイズをじかに感じていましたが、タイヤを交換してからは、カーブを曲った時にハンドルから手を離すとスルスルと戻るし、静かという印象はないですけれど、エコタイヤというよりはコンフォートタイプといっているだけの事はあって、乗り心地はかなり改善されました。

直進性が増したとは感じませんし、タイヤの経年劣化がどれくらいのスピードで起るのか分かりませんが、想像以上に良くなっていると感じています。

この交換後に片道40〜70kmほどを合計400kmほど走りましたが、いままで良くて13km/lぐらいだった燃費が17km/lになり、オイル交換の直後と比べてもタイヤの交換が大きく寄与した結果だと思っています。

2012年9月:バッテリーの交換

マニュアルによると、UA-DY3Rに適合は46B24Lです。

交換前に使っていたものは2009年5月に、やはりオートバックスで購入しています。 オートバックスで46B24LというとPBの中でも水色の一番安いもので、バッテリー補充液のメンテナンスが必要なモデルです。

4万キロ/2年保障の製品を、3年半ぐらい使っていたわけですが、硫酸銅の結晶がマイナスターミナルに付着していて、4月に79%, 9月に75%となっていた事もあって、真冬に70%を切るのは自殺行為に思えたので交換する事にしました。

メンテナンスしながら短いサイクルでバッテリーを交換すればトータルでのコストは下がりそうですが、 自分には向かない事がよく分かったので、今回はメンテナンスフリーバッテリーが候補です。

55B24Lにしようかなと思っていたのですが、10%引きになる事もあって、65B24Lにしました。 どうせ4年もすれば交換とは思っているので、どっちでも良かったのですが、違いが何か実感できるかなぁぐらいの期待を込めています。

オートバックスで作業してもらった時に、時計やらガソリン交換してからのトリップメーターやらのメモリが消えてしまったのですが、まぁすぐに自分で戻せるし、前の値もだいたい覚えているので、気にしません。

ただ「影響は時計だけですが、すみません。」、と謝られただけで、何かダメージを与えるような事をしたとは説明されていませんが、 どうやってバッテリー交換時にメモリ内容を消したのか、けっこう気になったりしてます。

結晶を落す時に端子に繋っていた線が外れてしまったのかなぁ。

バッテリーを交換して音が良くなるものとは思いませんが、ヘッドライトは確実に明るくなったし、時計の時刻が狂う現象も軽減されるといいなぁというところです。

さいごに

オートバックスのPBエンジンオイルは、いまの時期はネットショップサイトから消えていて、店頭でも在庫らしきものはありましたけれど、山のようには積まれていませんでした。

また、PBバッテリーは、ブランド立ち上げ当初はパナソニックのOEMだった記述がありますが、交換したものはBOSCHのOEMでした。 ひょっとしたら容量別で混在しているのかもしれませんが、よく分かりません。

始めてディーラー以外で車検を受けましたが、中古車とはいえやっぱり定期点検と車検はディーラーで受けたいなぁというのが現時点での感想です。

自分で作業をするようになったわけではありませんが、今回はいろいろと勉強する機会になりました。

2012/09/03

BIND9 (named) が大量の"tmp-*"ファイルを掃き出した理由 - DNSSEC

気がついたら自分で管理しているDNSサーバーの/etc/bindにtmp-で始まるファイルが大量に掃き出されていました。

...
-rw-r--r--  1 bind bind  5267 Sep  3 08:35 tmp-0r4ItfPTMx
-rw-r--r--  1 bind bind  5267 Sep  3 08:47 tmp-s8Wik7LX69
-rw-r--r--  1 bind bind  5267 Sep  3 09:01 tmp-az3Ek2NMn7
...

結論:対応方法

DDNSやMaster/Slave構成などで.jnlファイルを使用しているBINDプロセスは定期的にジャーナルファイルの内容を書き出すので、zoneセクションでfileに指定しているファイルにも書き込み権限が必要になります。

解決策は簡単で、.jnlファイルとそれに対応するファイルの両方について、namedを実行しているbindユーザーの所有にすればエラーはなくなります。

変更後しばらく観察していると、tmp-*が作成される代りにzoneファイルが更新される事が分かるはずです。

本題:原因について

どうしてこういう事が発生したのかが問題です。 サーバーを構築した時は正しく権限を設定していて、動作も確認していました。

ここからの大前提として設定ファイルを格納している/etc/bindディレクトリは、root:bindの所有でtビットが立っています。

$ ls -ld /etc/bind
drwxrwsr-t 2 root bind 20480 Sep  3 11:59 /etc/bind

この設定によってnamedプロセスが上書きして欲くないファイルはroot:bindの所有として保護しています。 また動的に生成するファイルはbind:bindの所有となります。

DNSSEC固有の事情

zoneファイルの権限が変更された原因は、DNSSECを有効にしていたことに起因します。

エントリや鍵ファイルの更新のため定期的にzonesignerコマンドを実行していたのですが、 ここに少しばかり問題がありました。

操作の対象となるのは次の3つのファイルです。

対象ファイル

-rw-r----- 1 root bind  900 Sep  3 11:59 db.yadiary.net
-rw-r--r-- 1 bind bind 9731 Sep  3 11:59 db.yadiary.net.signed
-rw-r--r-- 1 bind bind 3489 Aug 30 05:23 db.yadiary.net.signed.jnl

db.yadiary.netは署名前のオリジナルファイルで、勝手に上書きされても困るので、rootの所有となっています。 この状態でzonesignerを実行すると次のようにパーミッションが変化します。

zonesigner実行後

-rw-r--r-- 1 root bind 9731 Sep  3 11:59 db.yadiary.net.signed

そうしたらsudoをbindユーザーで実行したらどうなるのでしょう。

sudo -u bind zonesigner -zone yadiary.net db.yadiary.net

zonesigner実行時のエラー

unable to open zone file db.yadiary.net at /usr/sbin/zonesigner line 841, <KEYREC> line 73.

namedが乗っ取られてコードを実行された場合を考えれば、DNSSECの署名に必要な鍵ファイルはbindユーザーに見られたくありません。 というわけでbindユーザーでは署名に必要なファイルが見つからないのでエラーとなって、これに直接対応する事はやめました。

とりあえずの対応策

zonesignerを実行するときのコマンドラインのメモの最後に、; chown bind db.yadiary.net.signedを加えました。

でも全体としてバランスが悪いので、他の解決策が用意されていないか探してみようと考えています。

まとめ

いろいろ調べる途中でみた設定例によると、/etc/bindディレクトリにスティッキービット(t)を立てずに紹介しているところもありました。

ファイルのセキュリティについては、chroot環境について触れているものもありました。 しかし、DNSサーバーとして不適切なエントリの追加を防止するためには、chrootだけでは十分ではありません。

namedのファイルパーミッションはいろいろ悩ましいところではあるので、少し試行錯誤してみたいと思います。